[妊娠初期に運動をするメリット]
1.むくみの軽減
・運動によって血流が良くなり、水分代謝が促されます。
2.体力の増強
・お産や産後の回復に必要な筋力や体力を維持・向上させます。
3.便秘予防
・腸の動きを活発にし、便の排出を促します。
4.ストレス解消
・運動による筋肉の刺激や気分転換が、精神的な安定につながります。
5.体重管理
・食べ過ぎや過度な体重増加を防ぎ、妊娠高血圧症候群などの合併症のリスクを低減します。
6.胎児の発達
・運動によって母体の血流が増え、胎児に酸素や栄養が届きやすくなります。一部の研究では、適度な運動を行った母親から生まれた赤ちゃんは、脳がより発達している傾向にあるという結果もあります。
[妊娠初期に運動をするときの注意点]
・妊娠前から行っていた運動であれば、体も適応していてさほど負担はかかっていないことが多いですが、妊娠がわかってから新しく運動を始める場合は、かかりつけの産婦人科医に相談してからにしましょう。
・妊娠中に運動を行う場合は、心拍数や体温の上昇に注意しましょう。心拍数は150bpm以下、自覚的運動強度としては「ややきつい」以下が望ましいとされています。
・高温多湿や低酸素の環境での運動は避けましょう。体温が上がりすぎたり、胎児に酸素が届きにくくなったりする可能性があります。
・転倒やケガのリスクが高い運動は避けましょう。妊娠中はバランス感覚が変わったり、関節が緩んだりすることがあります。
・お腹が張ったり、痛みや出血があったりしたら、すぐに運動を中止し、かかりつけの産婦人科医に連絡しましょう。
・疲れやストレスがたまっているときは、無理をせずに休憩をとりましょう。疲労が原因で血流が悪くなったり、判断力が低下したりすることがあります。