[妊娠中は避けたいものは?]
妊娠中は、胎児の成長や発達に影響を与える可能性があるものや、食中毒のリスクが高いものは避けた方がよいです。以下のようなものに注意しましょう。
・アルコール
胎児の成長や発達に影響を与える可能性があるため、妊娠中は一切摂らないことが基本です。
・カフェイン
胎児の発育が阻害される可能性があるため、摂りすぎに注意しましょう。1日にコーヒーなら1、2杯、紅茶なら2、3杯、緑茶なら3、4杯までがカフェイン摂取の目安です。
・水銀
魚には食物連鎖によって自然界に存在する水銀が取り込まれます。偏った食べ方をした場合、水銀が取り込まれ、胎児の発達に影響を与えることが明らかになっています。そのため、厚生労働省でも以下の魚について、妊娠中の摂取量の基準を定めています。
・ミナミマグロ(インドマグロ)、マカジキ、ユメカサゴ、キダイ他…1回80gを週2回まで
・キンメダイ、クロマグロ(本マグロ)、メカジキ、メバチ(メバチマグロ)他…1回80gを週1回まで
・リステリア菌
妊娠中は特に感染しやすくなり、胎盤を通して赤ちゃんにも影響がでることがあり注意が必要です。リステリア菌は塩分にも強く、冷蔵庫でも繁殖するため、妊娠中は動物性の食材(肉や魚介類)は火を通してから食べる、食肉加工品(生ハム等)、魚介類加工品(スモークサーモン等)ナチュラルチーズなどの加熱が不十分な食品は加熱をするのが鉄則です。
・ヨウ素
摂りすぎると赤ちゃんの甲状腺機能が低下すると言われています。海藻類に多く含まれ、特に昆布に多く含まれています。日本人の食生活では出汁などで昆布は頻繁に使用するため、許容量を超えないように毎日摂ることは避けましょう。
・ビタミンA
普段も妊娠中も必要な栄養素ですが、妊娠初期のビタミンAの摂りすぎは、赤ちゃんの形態異常を引き起こす可能性があると言われているため、決められた推奨量を守るようにしましょう。特に多く含まれている、レバーなら串焼きを週に1本、うなぎは蒲焼きを週に1回までが目安とされています。
[まとめ]
妊娠中の食事は、おなかの赤ちゃんの健康を守るために、バランスのとれた食事を心がけることが大切です。妊娠中に必要な栄養素を多く含む食べ物を選び、避けた方がよい食べ物や飲み物に注意しましょう。